>HOME >Kobayashi 小林 勇人 2012/10/20 「文献案内 8章」 宮本太郎編『福祉政治』(橘木俊詔・宮本太郎監修・シリーズ「福祉+α」全7巻第2巻)ミネルヴァ書房,189. ミネルヴァ書房:http://www.minervashobo.co.jp/ @ Ehrenreich, Barbara, 2001, Nickel and Dimed, Metropolitan Books.(=2006,曽田和子訳『ニッケル・アンド・ダイムド――アメリカ下流社会の現実』東洋経済新報社.) http://www.arsvi.com/b2000/0100eb.htm 1996年の福祉大改革によって労働市場に送り込まれるシングルマザーたちは、時給6ドルの仕事でどうやって食べていくのか? この問いに答えるべく、著者がウェイトレス、掃除婦、ウォルマートの店員として実際に働き、低賃金労働の実態を克明に描く潜入ルポ。 A 小林勇人,2007,「冗談でも、本気ならなおさら、"Don't Kill Me!"――ニューヨークのワークフェア政策の『現実』」『VOL』2: 108-15. ニューヨーク州K市(仮名)の社会サービス課と、市から委託を受けて就労支援を行う民間の営利団体と非営利団体。これら3ヶ所での視察を基に、臨場感とユーモアを交えながら、ワークフェアの深刻な実態を明らかにしたエッセイ。 B 根岸毅宏,2006,『アメリカの福祉改革』日本経済評論社. http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db2000/0611nt.htm 本書は、就労促進と分権化という2つの視角から、現金扶助を中心に制度的変遷を丹念に描き出すことによって、アメリカの福祉改革の本質の解明に迫る。税控除を含む様々な関連領域にも目配りがなされていて、アメリカの福祉改革を包括的に知るのに格好の著。 C 杉本貴代栄,2003,『アメリカ社会福祉の女性史』勁草書房. アメリカの福祉を考えるためには、「貧困の女性化」現象や、結婚による両親家族の形成を奨励する政策など、貧困と福祉とジェンダーの関連性に留意しなければならない。本書は、ジェンダーの観点からアメリカの社会福祉を読み解くための基本文献。 D Wilson, William Julius, 1987, The Truly Disadvantaged: The Inner City, the Underclass, and Public Policy, Chicago: The University of Chicago Press.(=1999,青木秀男監訳『アメリカのアンダークラス――本当に不利な立場に置かれた人々』明石書店.) http://www.arsvi.com/b1900/8700ww.htm 本書は、都市の黒人スラム街における婚外子出産や「福祉依存」、犯罪などの問題を、産業構造の変容や福祉政策など多角的な観点から考察し、貧困問題への解決策を提示する。アメリカの福祉改革の根底に横たわる人種問題を知るうえで必読の書。 UP:20121011 REV: ◇アメリカのワークフェア ◇カリフォルニアのワークフェア TOP(http://workfare.info/kh/201208.htm) HOME(http://workfare.info)◇ |